「パワポで自己紹介スライドを作成する方法がわからない」
「どうしたら魅力的な自己紹介スライドを作成できるか知りたい」
今回は、プレゼンに自己紹介を入れるメリットやパワポで作る手順を解説します。入れたい情報や作成のコツ、テンプレートなどデザインについての情報もまとめました。
この記事の方法を使えば、プレゼンをスムーズに始められる自己紹介の資料が出来上がります。パワポを使った自己紹介資料は、書くべき内容と作成のコツさえわかれば簡単に作成できますよ。

相手に自分のことを知ってもらうためにも、伝わる自己紹介スライドを作成しましょう!
パワポで自己紹介スライドを作る目的とは?


プレゼン本編の前に自己紹介をするのは、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- プレゼンの自己紹介は発表者の信頼を高める
- 自己紹介スライドが必要な場面と不要な場面がある
自己紹介がなぜ必要なのか、まずは目的を詳しく解説します。



なぜ行うべきかを知っておくと作成しやすいですよ!
プレゼンの自己紹介は発表者の信頼を高める
自己紹介を行うと、相手に信頼感・親近感を抱かせることができます。
発表者の情報が伝わることで、相手は「誰が話すのか」を理解でき、プレゼンを聞く姿勢が整います。
その後にプレゼン本編に移ると、相手はより内容に興味を持ちやすくなるでしょう。
発表者側としても、準備した内容が効果的に伝わるメリットがあります。



聞き手側としても、話している人がどんな人なのか知りたいですよね〜
自己紹介スライドが必要な場面と不要な場面がある
自己紹介を入れることでプレゼンの効果が増す場合と、さほど効果的でない場合とがあります。
自己紹介スライドが必要な場面は、発表者の背景やパーソナリティが重要な時です。初対面の相手や関係値ができていない相手に対しては、「誰が話すのか」がわかったほうが内容を伝えやすくなります。
一方で、説明内容に説明者が紐づかない場面では、スライド作成は必要ありません。
具体的な場面は以下のように判断できます。
自己紹介スライドを挿入した方がいい場合
- プレゼンテーション
- 企画提案
- セミナーやカンファレンス
- 勉強会
自己紹介スライドを挿入しない方がいい場合
- 製品紹介
- サービス紹介
- カタログ内容の紹介
スライド作成には時間もかかります。必要ない作業に時間を取られないよう、スライド作成前に、自己紹介が必要なプレゼンかを見極めましょう!



イケてるスライド研究所ではスライド作成の代行を行なっています!シーンに合わせて的確な資料作成を行えますのでぜひお任せください!
パワポで自己紹介スライドを作る手順


パワポで自己紹介を作る時には、以下のような手順で進めましょう!
- プレゼン相手に与えたい印象を決める
- 自己紹介の構成を決める
- スライドのデザインを決める
目的と手順をセットでつかんでおくと、作業がスムーズに進みます!



この章に書いてあることを、一緒にやってみましょう!
プレゼン相手に与えたい印象を決める
まず自己紹介の目的を決めましょう。そしてプレゼン相手にどのような印象を持ってもらいたいか、合わせて考えてください。
相手に与えたい印象を決めておくと構成が作りやすく、デザインの基準にもなります。
目的と印象の例を以下にまとめてみました。
- 相手との距離を縮めたい
- プレゼン内容の信ぴょう性を伝えたい
- 今後の問い合わせに繋げたい
- 親しみやすい印象
- 知識や実績が豊富な印象
- コミュニケーションが取りやすそうな印象
目的と印象を明確にすることでデザインと伝えたい内容を決めやすくなります。



ここで挙げた例以外にも、考えられる目的や印象はたくさんあるはずです!
自己紹介の構成を決める
時間内で、相手にささる濃密な自己紹介ができればプレゼンのつかみは成功です。
何をどのように伝えるか、おおまかな流れを組み立てましょう。プレゼン相手を思い浮かべながら考えるのがコツです。
代表的な項目は以下のとおりです。この後の章でも詳しく説明します。
- 経歴年表や成果
- 目標や関心のある分野
- プレゼン相手との共通点や関連性
また、この時に以下のことがわかっていると作成が効率的に進みます。
- プレゼン相手の情報
- どのような内容を伝えると効果的か、プレゼン相手の情報から判断できます。
- 初対面の相手なら、事前にリサーチが必要です。
- 自己紹介にかけられる時間
- プレゼン時間から逆算すると、自己紹介時間の目安が分かります。意外と短いので要注意です。
- 伝えたい情報が全て盛り込めるとは限りません。優先順位をつけたり、口頭で話す内容と資料に記載する内容を分けたり、整理しておきましょう。



時間に合わせることは重要です!自己紹介を長引かせてしまうと、かえって嫌な印象を与えてしまうことも…
自己紹介の構成や伝え方をわかりやすく整理するには、以下の記事も参考になります。


スライドのデザインを決める
作成した構成をもとに、スライドをデザインします。
デザインのポイントはわかりやすさ、伝わりやすさです。また、プレゼン準備をスムーズに進めるには、効率良い作成方法も大切です。
以下のスタンスを知っておくとデザインしやすくなります。
- スライドの目的は「相手の理解を助けるため」
-
- スライドに情報が全て掲載されていると、逆に分かりづらくなります。
- 口頭で伝える情報はノート欄などに別途記載しておき、スライドに入れる文字情報を絞りましょう。
- 言葉よりビジュアルの利用
-
- 写真やイラスト、グラフなどを盛り込み、「読んでわかる」資料よりも「見てわかる」資料が効果的です。
- テンプレートを利用して作成時間を節約
-
- スライドを1から作成せず、構成に近いテンプレートを探してください。
- プレゼン相手に受け入れられやすい色使いや文字サイズのテンプレートを選びましょう。



分かりやすい・作りやすいスライドがデザインのポイントだわ。
また、アイコンなどを挿入して、より親しみやすい印象になるようにデザインすることもおすすめです!


自己紹介スライドへ入れたい情報


自己紹介スライドに入れると効果的な情報がいくつかあります。この章では、以下3項目に分類された内容をもとにして、詳しく深掘りしていきます!
項目 | 具体的な情報 | |
経歴年表や成果 | ・背景・専門分野の知識やスキル・過去の実績や成果 | |
目標や関心のある分野 | ・現在興味・関心を持っていること・今後の活動予定 | |
プレゼン相手との共通点や関連性 | ・発表者と聴衆の、地域・世代・業種・職種などの共通点・紹介する商品・サービスと聴衆との関連性 |



発表者自身や、プレゼンしようとしている分野に興味を持ってもらえる内容を詰め込もう!
経歴や成果
まずは発表者本人について、今までの経験や専門分野など、バックグラウンドを紹介しましょう。
発表者の経験や専門分野が伝わると、相手との信頼が築きやすくなります。また、プレゼン内容の説得力が増すのがポイントです。
- 背景
-
- 自分の専門分野・今までの経験
- プレゼンで紹介する商品・サービス誕生のきっかけ
- 専門分野の知識やスキル
-
- 持っているスキルや資格
- スキルや資格を得た方法
- 過去の実績や成果
-
- 売上
- 達成率
- シェア
- ランキング
具体的には、以下が紹介に適しています。
- 〇〇機器会社 開発部 △△商品開発担当
- 学生時代は工学部で△△の分野を専攻
- 入社後も一貫して△△の開発に従事(取得資格:XXXXXX)
- 開発担当商品 〇〇(XX部門 No.1シェア獲得)
紹介する商品やサービスについては具体的な数字を盛り込むと、さらに説得力が増します!



箇条書きでわかりやすく!
目標や関心のある分野
さらに相手に興味関心を持ってもらうためには、目標や興味にも触れておきましょう。
目標や興味を伝えると熱意がある人と思われ、プレゼン内容への期待を高められます。
以下が紹介ポイントです。
- 現在興味・関心を持っていること
- 目標・今後の活動予定
- 現在△△の面に関心を持っており、特にXXに悩んでいる方々に製品を知ってもらいたいと考えている



興味・関心と目標がつながっているとより効果的!
プレゼン相手との共通点や関連性
プレゼンは発表者からの一方的な情報提供になってしまいます。相手との距離を近くする工夫も必要です。
何らか自分と共通点のある人だと分かれば、相手は発表者に親しみを感じ、プレゼンを聴く姿勢も前向きに変わります。
以下の話題があれば、ぜひ盛り込んでおきましょう。
- 発表者と聴衆の、地域・世代・業種・職種などの共通点
- 紹介する商品・サービスと聴衆との関連性
- 開発ラボの最寄駅:御社XX支社のある〇〇駅
- 皆様との共通点:△△分野をより広めたいと考えていること
発表者への親しみを感じてもらうと、プレゼン相手が質問しやすくなったり、終了後の雑談から問い合わせしやすくなったりする効果も期待できます。
パワポで自己紹介スライドを作るコツ5選


実際にパワポで自己紹介スライドを作る時には、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか。5つのコツにまとめました。
- 形式を統一する
- スライド枚数は少なく抑える
- 文字は適量にする
- シンプルな色使いにする
- アニメーションは極力使わない
共通点はプレゼン相手に負担をかけないことです。詳しく解説します。



見ているだけで疲れるパワポ資料だと、話も入ってこなくなっちゃうわ…


形式を統一する
デザイン・文字サイズ・色・レイアウトなど、パワポの形式は統一しておきましょう。
形式がスライドごとにずれていると、相手は違和感を持ってしまいプレゼン内容に集中できません。形式を統一するには、テンプレートの利用が適しています。
また、より聞きやすいプレゼンテーションにするには、自己紹介とプレゼンテーション本編の形式も揃えてください。
形式が統一されていると、決まったレイアウトに流し込んでいけるため作成の負担も抑えられます。
スライド枚数は少なく抑える
話す内容をコンパクトにまとめて、スライド枚数を少なく抑えるのがコツです。
スライド枚数が多いと短い時間で画面が入れ替わり、相手は内容が理解しづらくなります。また、送りの手間があり、発表者にも負担です。
自己紹介の時間は相手の集中力を切らさないためにも、1分〜2分程度が適切です。プレゼンによっては、さらに短く調整する必要があります。



少ないスライド枚数で印象に残る自己紹介を目指しましょう。
文字は適量にする
スライド内の文章は可能な限り少なく抑えましょう。
文字の多すぎるスライドは相手がどこを見たら良いのか困ってしまい、自己紹介自体を分かりづらいと感じてしまいます。
以下2点を特に考慮しましょう。
- 文章を写真やイラスト・グラフなどに置き換えられないか考えてみる
- 話すだけで良い情報は、スライドから削除する
スライドに入れる文字は要点のみ、短く箇条書きにまとめると、より効果的に説明のポイントが伝わります。



スパッと言い切ることが大事!
シンプルな色使いにする
ビジネスのプレゼン資料は、見やすさが一番です。
短時間で要点を把握する必要があるため、色数の多い資料は「ごちゃごちゃしている」「見づらい」と思われてプレゼンへの集中力を削いでしまいます。
色使いのシンプルなテンプレートを選ぶだけで、自己紹介スライドが見やすい印象になるのがメリットです。
強調したいポイントのみ色を変えると、より主張が伝わりやすくなります。



色使いのルールを事前に決めておくといいね!


アニメーションは極力使わない
アニメーションはプレゼンを盛り上げる効果がありますが、過度な演出は逆効果です。
回転・フェードアウトなどの動きを多用すると、相手の集中力をそいでしまいます。人によっては「紛らわしい」と感じるかもしれません。
アニメーションは、以下の場面に限定するのが効果的です。
- 相手に問いかけながら進行する箇所で、一時的に回答を隠しておきたい
- 写真やイラストをその場で出すことで、意外性を演出したい
アニメーションは設定にも時間がかかります。使用は必要最小限にとどめましょう。



PDFファイルで表示する機会もあるかと思います!その場合には、アニメーション効果は反映できませんのでご注意を!
パワポのレイアウトについてもっと知りたい方は、以下の記事も参考になります。


パワポを使った自己紹介スライドのテンプレート


自分でパワポのデザインを考えたり作ったりするのが苦手な人には、テンプレートが強い味方になります。以下3つの作成方法・探し方をまとめました。
- Microsoft365 PowerPointでデザインアイデアを利用する
- Canvaテンプレートを利用する
- 無料テンプレートサイトからダウンロードする
テンプレートはデザイン作成の手間が省けるので、作業を効率的に進めるためにも利用することをおすすめします!



どこに力を入れるかはとても重要!無駄なことに力を入れない!
Microsoft365 PowerPointでデザインアイデアを利用する
パワポには「デザインアイデア」の機能があります。
スライドの見た目を変えられる機能で、あらかじめ用意されたテーマから選択するだけでスライドのデザインを変えられます。
[デザイン]タブの[デザインアイデア]ボタンをクリックすると機能が使えます。
- [デザインアイデア]から選ぶ方法
-
- 画面右側に開く[デザインアイデア]パネルから、好みのテーマを選択
- はみ出した文字や画像などは、位置を調整して完成
- テーマに基づいたデザインを選ぶ方法
-
- [新しいプレゼンテーション]を開き、[タイトルを入力]の枠内にキーワードを入力
- 関連テーマのデザインが[デザインアイデア]パネルに並ぶので、その中から選択(たとえば食品メーカーに所属しているなら「食品」と入力すると、食材のイメージ写真を使ったデザインが並ぶ)
- 自己紹介素材をレイアウトして完成
自己紹介の素材を用意しておけば、パワポのみでデザイン作業まで完結する手軽な方法です。
Canvaテンプレートを利用する
Canvaは、Webブラウザ上でスライドデザインができるソフトです。オリジナルテンプレートを無料で利用できます。
既存のテンプレートに素材を配置していく方法が好きな方に向いています。出来上がったデザインをパワポ形式でダウンロードして利用しましょう。
作成時には、スライドサイズがパワポとあっているか気をつけて作業をスタートしてください。
参考:自己紹介プレゼンテーションテンプレートでおしゃれなパワポやスライドデザインを無料で作成! | Canva
無料テンプレートサイトからダウンロードする
既存のテンプレート利用が好きな方には、テンプレートサイトの利用もおすすめです。
無料のテンプレートから、レイアウトが楽にできそうなデザインを探し、ダウンロードして使いましょう。
パワポテンプレートは以下のサイトで見つかります。
- パワポの無料配布!ラクプレ
- MiriCanvas(ミリキャンバス)
まとめ:パワポの自己紹介で好印象を与えよう


今回の記事では、プレゼンに自己紹介を入れるメリットやパワポで作る手順を解説しました。
自己紹介は、発表者の情報を効果的に伝え、プレゼン本編を印象づける重要な時間です。
パワポを使った自己紹介資料は、書くべき内容と作成のコツさえわかれば簡単に作成できます。また、テンプレートも利用すると効率的に作成できます。
ぜひこの記事を参考に、相手に好印象を与えられるパワポの自己紹介づくりにチャレンジしてみてください!