「ビジネスの魅力を伝えるために、インフォグラフィックを制作したい!」
「制作会社に外注するときの費用や手順がよくわからない…」
インフォグラフィックの制作を依頼する時、制作会社は何を基準に選べば良いのでしょうか。
今回は、インフォグラフィックを制作会社に依頼する時のポイントを解説します。

依頼先の選び方や、費用の相場や依頼の手順、留意点についてもまとめました。
この記事を読めば、インフォグラフィックの制作会社を選ぶ基準がわかり、スムーズに依頼できるようになります。
制作会社の力を借りて、商品やサービスの魅力を伝えられる効果的なインフォグラフィックを制作しましょう。
インフォグラフィックとは?


インフォグラフィックは、図やグラフィックを使って情報を直感的に伝えられる点がメリットです。
複雑な情報でも直感的に伝えられて、プレゼン相手の理解促進につながります。特に以下の2つにわけて解説します。
- インフォグラフィックをプレゼンで使うメリット
- インフォグラフィックの主な利用シーン
インフォグラフィックを用いることで複雑な説明がわかりやすく伝わります。そのため、相手に特に印象を残したいシーンで活用すると効果的です。
インフォグラフィックをプレゼンで使うメリット
インフォグラフィックの利用は、複雑な説明がプレゼンでわかりやすく伝わることがメリットです。
インフォグラフィックは、数字や文字で伝えていた情報を図やグラフィックで直感的に伝えられます。複雑な情報でも、インフォグラフィックを使うことで相手は直感的に理解できるようになります。
相手がプレゼン内容を直感的に理解できるようになると、さらに以下のメリットも生まれます。
- 短時間で伝わるため、限られたプレゼン時間が有効活用できる
- 印象に残りやすいため、訴求力が高いプレゼンができる
- SNSでの拡散性が高いため、プレゼンをきっかけに広報効果がねらえる
より効果的に相手に伝えたい情報は、インフォグラフィックの作成を検討してみましょう。


インフォグラフィックの主な利用シーン
インフォグラフィックは、主に以下のコンテンツで利用されます。
- マーケティング資料
- SNS投稿
- ホワイトペーパー
- 営業資料など
いずれも伝える情報量が多く、相手に印象を残したい説明コンテンツです。
インフォグラフィックを利用したコンテンツの具体的な活用タイミングとして、以下の例があります。
- 採用活動:企業の魅力をわかりやすく伝えたい
- 営業・サービス紹介:複雑な内容を視覚的に表現したい
- IR・株主総会:実績やデータを印象的に伝えたい



ターゲットに対して特に印象的に伝えたいシーンで利用すると効果的です。
インフォグラフィックを制作会社に依頼するメリット


インフォグラフィックの制作は、制作会社へ依頼すると効果的です。自社での制作と比較したメリットは以下4つです。
- 視覚的なわかりやすさをプロに表現してもらえる
- 社内工数が削減できる
- 高品質なデザインでブランド価値がアップする
- データ可視化の精度がアップする
制作のプロに依頼すると、インフォグラフィックならではのわかりやすさがより効果を増します。また、社内の工数削減もできます。
視覚的なわかりやすさをプロに表現してもらえる
パッと見た時の視覚的なわかりやすさを、プロの手で表現してもらえるのは大きなメリットです。
自社内に制作ノウハウがない場合、インフォグラフィックを作成しても情報をわかりやすく表現する目的は達成できません。
インフォグラフィック作成を制作会社に依頼すると、以下のノウハウを提供してもらえます。
- 情報整理
- 構成作成
- アニメーションやグラフィック作成
プロのノウハウでインフォグラフィックを制作すると、表現がわかりやすくなりプレゼンの説得力アップにつながります。


社内工数が削減できる
制作会社への依頼は、自社の工数削減もメリットのひとつです。
インフォグラフィックの制作を社内で行う場合、演出の質を求めるほど難易度が高くなり、作業量も多くなってしまいます。
しかし、社内工数を優先して質が低いインフォグラフィックを制作しても、普通のプレゼンテーションと変わらなくなってしまうでしょう。
制作会社の手を借りると、演出の質を担保しながら社内の工数自体は削減できるようになります。



インフォグラフィックの制作はプロに任せて、プレゼンの他の部分を自社内で準備すると効率的です。
高品質なデザインでブランド価値がアップする
制作会社への依頼で演出の質が高まると、ブランド価値のアップにもつながります。
インフォグラフィックのメリットはアニメーションやイラストなどで、情報を直感的かつ魅力的に伝えられることです。
デザインの質が低ければ目的は達成できません。
高品質なデザインのインフォグラフィックなら、プレゼン相手の印象も良くなり、ブランドの価値向上にもつながります。
データ可視化の精度がアップする
制作会社への依頼なら、データ可視化のクオリティもアップします。



インフォグラフィックではデータをビジュアルでわかりやすく表現できます。
データを読み解くのが苦手なプレゼン相手でも内容が理解しやすくなり、興味を持ってもらえるプレゼンの提供が可能です。
特にデータの可視化がプレゼンの説得力を左右する場合には、データで強調したいポイントを表現できるインフォグラフィックの作成を相談してみましょう。


制作会社選びでチェックすべきポイント


インフォグラフィックの制作会社選びには、いくつかチェックすべきポイントがあります。
具体的には以下の5点です。
- 過去の制作実績とデザインスタイル
- コミュニケーション力と提案力
- 料金体系の明確さ
- 修正回数と対応スピード
- 制作したインフォグラフィックの著作権取り扱い
依頼できるデザインや制作中のやり取り、料金やスケジュール、完成したインフォグラフィックの著作権について、各制作会社のクオリティや対応内容を比較して選定しましょう。
過去の制作実績とデザインスタイル
効果的な依頼先を選ぶために、まず過去の制作実績とデザインスタイルを確認しましょう。
制作会社にはそれぞれ得意なデザイン分野や、対応できる制作範囲があります。
過去のポートフォリオや公開されている制作実績を、以下の視点で確認してみましょう。
- 過去の制作実績の中に似た目的の制作物があるか
- デザインのトーンが自社で表現したい内容と合いそうか
自社のプレゼンで表現したい内容のインフォグラフィックを制作してもらえそうか、プレゼン内容をイメージしながら見極めましょう。


コミュニケーション力と提案力
制作をお願いするには、制作会社のコミュニケーション力と提案力も重要です。
依頼の前後も含めて、制作期間中には担当者間で様々なやり取りが発生します。こちらがインフォグラフィックの制作に慣れていない場合はなおさら、コミュニケーションを丁寧に取ってくれて、先回りして提案をしてくれる制作会社への依頼が安心です。
数社に問い合わせや見積もり依頼をした際に、以下のポイントで対応を比較してみましょう。
- コミュニケーションを丁寧に取ってくれるか
- 自社の希望を汲んでくれるか
- データや情報への理解があるか
- マーケティングへの理解があるか
制作期間中に安心してコミュニケーションが取れて、かつ相談に対して納得できる提案が返ってくる制作会社がベストです。
料金体系の明確さ
予算を考える上で、インフォグラフィック制作の料金体系も重要です。



何にどの程度の費用がかかるのか、わかりやすい料金体系なら予算も調整しやすくなります。
同じ制作条件で数社に問い合わせをして、見積もりをもらうと価格の検討に役立ちます。各社の金額を以下に沿って検討してみましょう。
- 工数に対して費用感が適切か
- 他の制作会社の相場とかけ離れていないか
- 見積もりの範囲でどこまで対応してもらえるか
予算内で想定しているインフォグラフィックを制作できそうか、明細をみながら比較してみましょう。
修正回数と対応スピード
制作中に修正に応じてもらえる回数や、修正への対応スピードも確認しておきましょう。
修正の依頼によって、想定外の追加料金がかかるのは避けたいものです。
また、修正への対応スピードは進行スケジュールにも影響します。
あらかじめ以下のポイントを確認して、認識のズレがない状態にしておくと安心です。
- 制作中の確認タイミングがトータルで何回あるのか
- 修正を取り込んでもらえるタイミングがいつなのか
- どの程度の修正に対応してもらえるのか
確認すべきタイミングや修正反映までの日数があらかじめわかっていれば、スケジュールのイメージがしやすくなります。
制作したインフォグラフィックの著作権取り扱い
インフォグラフィックの著作権取り扱いについても、あらかじめ取り決めておけると安心です。
納品後には、制作したインフォグラフィックの改変をしたい場合や、当初の使用範囲を超えて配布したい場合も想定されます。
一方で制作物には著作権があり、著作権の持ち主の意向を無視した改変や使用目的の変更はできません。
制作前には、以下をあらかじめ確認しておきましょう。
- 著作権を自社で持てるか
- 著作権移行の際に費用が発生する場合、費用はいくらか
事前の確認や取り決めの内容を見積もりや規約に残しておけると、トラブルの防止に役立ちます。
インフォグラフィック制作費用の相場


インフォグラフィックの制作費用には、工数や制作内容によって大まかな相場があります。
費用の検討前に、以下の3点を押さえておくと便利です。
- 価格帯の目安
- 費用に影響する要素
- パッケージプランとカスタムプランの違い
一般に公開されている制作費用の目安や、費用に影響する要素、制作会社側が設定しているプランを知った上で、見積もりやシミュレーションでの確認に進んでください。
価格帯の目安
インフォグラフィックの価格帯は、制作するグラフィックの種類やサイズ、制作量などによって様々です。
依頼する制作会社によっても価格の決め方が異なるため、比較に迷うことがあるかもしれません。
そこで、国内のデザイン業界団体から公表されている制作価格の目安が参考になります。



団体に所属するデザイナーへの不当な依頼を防止する目的で公表されているため、一定の信頼がおける価格帯の目安です。
協会団体から公表されている、代表的な制作物の価格帯は以下のとおりです。
日本イラストレーター協会(JIA) | |
---|---|
イラストレーターとしての知識や経験を備えた会員が400名ほど在籍する団体です。 イラストによるインフォグラフィック制作の価格目安となります。 | |
制作物 | 費用相場 |
小さなイラスト(10cm角に収まるサイズ) | 1枚あたり3,000円~1万円 |
雑誌やパンフレットなどの表紙で使うイラスト | 1枚あたり3~10万円 |
参考:日本イラストレーター協会(JIA)
上記は、デザイナーの作業時間や制作サイズから目安として価格が割り出されています。一般的なデザイン制作費用の目安としておさえておくと、見積もりの検討時に役立ちます。
費用に影響する要素
実際のインフォグラフィック制作は、様々な要素が費用に影響します。



制作工数が増えるほど、費用が大きくなる傾向があります。
また、制作したインフォグラフィックを使う範囲が大きくなる場合にも、費用は大きくなります。
制作会社へ見積もりを依頼する際には、以下の変動要素を押さえておくとわかりやすくなります。
変動要素 | 費用に影響する項目 |
---|---|
ボリュームに関する要素 | ページ数、データ量、動画の長さなど |
制作種類に関する要素 | アニメーションの有無、イラストの使用点数など |
クオリティに関する要素 | 制作方法など |
制作物の活用先に関する要素 | 用途、配布数、配布先など |
例えば、シンプルなグラフや年表、フローチャートなら費用は安めですが、イラストを多用するダイアグラムや作画の工数が多い地図は費用が高めになります。
予算オーバーになってしまう場合は、制作会社にどのような調整が可能かを相談してみましょう。
パッケージプランとカスタムプランの違い
制作会社によっては、費用にパッケージプランとカスタムプランの2種類を提示している場合があります。
パッケージプランは、表現手法や制作のボリューム、クオリティなどを一定のランクで区切って、料金体系を明確に提示しているプランです。
カスタムプランは特に区切りがなく、相談内容を基本に料金を見積もりするプランとなります。
それぞれ以下のようなメリットとデメリットがあります。
プラン種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
パッケージプラン | ・表現手法や制作のボリューム、クオリティなどが一定のランクで区切られており、制作範囲が明確にわかる ・料金体系が明確にわかる | ・パッケージ範囲外の要望には応じてもらえない場合がある |
カスタムプラン | ・自社からの細かい要望や作成したい内容に応じてプランを設定してもらえる | ・要望が多い場合やこだわりの内容によっては費用が高くなる |
パッケージプランとカスタムプランのいずれを利用するかは、制作したいインフォグラフィックの優先度によって判断しましょう。
また、実際の費用は制作会社のホームページ掲載内容のみで判断をせず、見積もりやシミュレーションで制作範囲まで含めて確認を取るのが確実です。
制作依頼から納品までの基本的な流れ


インフォグラフィックの制作依頼から、納品までの大まかな流れは以下のとおりです。
初回ヒアリング
インフォグラフィックによって表現したいテーマや内容を制作会社側に伝えます。内容量と作業量をもとに、制作会社から費用の見積もりとスケジュールの提案を受け、条件を合意したのち制作を依頼します。
構成案・ラフ案の確認
構成案やラフ案の提案を受けます。可視化するデータ範囲や、動画や映像の流れなど、インフォグラフィックの方向性やボリュームを確認する段階です。
伝えるべき情報が落とし込まれているか、強調したいポイントをふまえて構成されているかなど、目的に沿った提案内容になっているかをチェックします。
デザインの確認
構成案やラフ案をもとに、デザイン制作が進みます。デザイン設計の段階や表現方法の決定段階など、確認タイミングが数度組まれている場合もあります。



制作会社に完全に任せるのではなく、自社で意図したデザインになっているかをチェックします。
修正内容の確認
依頼した修正については、内容が確実に反映されているかもチェックします。
納品(形式:PDF、PNG、SVGなど)
指定の形式でデータを納品してもらいます。この後、完成したインフォグラフィックをプレゼンに活用していきます。
依頼後には、要所の確認タイミングで目的に沿っているかチェックを重ねながら、インフォグラフィックの完成を目指します。
また、確認のタイミングではあらかじめチェック方法を制作会社に確認しておき、自分以外に承認が必要な社内関係者がいれば予定を押さえておきましょう。
チェックの期日を守って、スケジュール遅延なく制作を進められると安心です。
インフォグラフィックを効果的に使った事例


ビジネスプレゼンには、インフォグラフィックを効果的に使った事例が豊富にあります。
業種や対象者が異なる以下の3事例から、インフォグラフィックの活用方法を解説します。
- データベース情報を網羅的に表現|スタートアップ情報プラットフォーム|INITIAL
- 初心者向けのわかりやすさを担保|スマートフォンアプリ|PayPay「ボーナス運用」
- 専門的な内容を一般生活者に伝える|インフォグラフィックで知る!薬剤耐性(AMR)
3事例とも、インフォグラフィックを用いて対象者に複雑な情報をわかりやすく伝えています。
1. データベース情報を網羅的に表現|スタートアップ情報プラットフォーム|INITIAL


スタートアップ企業のデータベース情報を、網羅的にインフォグラフィックで表現したウェブサイトです。
投資家や法人事業担当者の閲覧を想定して、グラフなどでデータをわかりやすく表現しています。数多あるスタートアップ企業の情報を早く正確につかんでもらうために、インフォグラフィックを効果的に活用した事例です。
2. 初心者向けのわかりやすさを担保|スマートフォンアプリ|PayPay「ボーナス運用」


擬似投資サービスの内容を、投資初心者に向けてわかりやすく表現したアプリ内の機能です。
金額の増減や付与されたポイントがインフォグラフィックでシンプルに表現されています。投資未経験のユーザーにもわかりやすいデザイン事例です。
3. 専門的な内容を一般生活者に伝える|インフォグラフィックで知る!薬剤耐性(AMR)


一般的な言葉ではない「薬剤耐性」について、医療従事者以外の一般生活者にも伝えるコンテンツです。
イラストやグラフなどのグラフィックを多用して、文字を読まずに内容が理解できる構成です。また、ポイントを伝える動画にもインフォグラフィックを活用しています。



専門的な内容をわかりやすく知る工夫が盛り込まれた事例です。
まとめ:インフォグラフィックは目的に応じた制作会社選びがカギ


インフォグラフィックは、情報を視覚的にわかりやすく伝える手法として、ビジネスシーンでの活用が広がっています。
本記事では、プレゼンでインフォグラフィックを活用するメリットや制作会社に依頼する利点、選び方のポイント、費用の相場や依頼の流れ、さらに実際のインフォグラフィック活用事例までを網羅的に解説しました。
まずはインフォグラフィックを活用する目的を整理して、制作会社への依頼を検討しましょう。
ぜひ実用的な参考情報として本記事の内容をお役立てください。
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